
増補改訂版
祖父江孝男 著
中央公論新社(中公新書) 1979年12月
旧ISBN4-12-190560-1
《目次より》
第一章 文化人類学の世界
文化人類学とはどんな学問か? / アメリカにおける区分法 / 英国における区分法 / ドイツ、オーストリアの区分法 / 日本における区分法 / 民俗学と民族学 / この分野の歴史と変遷 / 日本における研究の歴史 / 無文字文化と文明と――ひろがる研究の範囲 / 文化人類学の諸分野 / 人種と民族――人類学の基本概念
第二章 人間は文化をもつ
人間の特色は言語をもつこと / 動物の鳴き声を分析すれば / 人間の言語の特色 / 言語の役割その一――コミュニケーション / 言語の役割その二――記憶と複雑な思考と / 人間だけがもつ文化
第三章 文化の進化と伝播
一九世紀に始まった文化進化論 / モルガンの社会進化論 / 進化論にかわって登場した伝播論 / 民話・神話にみられる文化伝播の例 / イースター島のなぞ / ふたたび進化主義を考える
第四章 経済の技術・生活の技術
狩猟と採集から始まる人間の生活 / 狩猟の規模によって異なる生活の形態 / 狩猟採集民の社会――発展は抑えられる / 農耕の起源――根栽農耕と穀物農耕 / 穀物農耕ではじめて安定した人間の社会 / 日本の場合はどうだったか? / 牧畜民の世界 / 生活の技術を考える――衣服の場合 / 衣服の起源は羞恥心か? / 装飾・性と身分の強調 / 非合理性のからんだ衣服の起源
第五章 言語――その構造分析
音声の知覚で分れる日本のなかの三地帯 / 音声と音素 / 音声学と音素学 / 形態素という概念 / エティックの立場とエミックの立場 / 言語の系統――比較言語学の分野 / 日本語の系統 / サピア・ウォーフの仮説 / 非言語的コミュニケーション
第六章 婚姻・家族・親族
原始乱婚制説と原始共産制説 / モルガンの方法における誤り / 一夫一婦制と一夫多妻制 / 一妻多夫制家族 / 婚姻後どこに住むかの分類 / 父系制・母系制その他の出自 / 母系制をめぐる問題 / 母系制と母権制 / 母系制における人間関係 / リネージと氏族 / 日本の同族 / イトコ婚とレヴィ=ストロース / レヴィレート婚とソロレート婚 / 冗談関係と忌避
第七章 超自然の世界――宗教と儀礼
宗教の形態 / アニミズムとアニマティズム / 宗教と呪術 / 呪術の種類 / 妖術 / ナヴァホ族の妖術 / 日本にもある妖術――憑きもの信仰 / シャーマニズムの世界 / 日本のシャーマニズム / シャーマンと両性具有
第八章 文化・心理・民族性
無文字民族の心理学 / ケンブリッジ大学調査隊トレス海峡へ / ベネディクトの文化類型論 / パターンからエトスへ / ミードの諸研究 / 「文化とパーソナリティ論」の誕生 / 四〇年代の研究におけるフロイドの影響 / 『菊と刀』にもみられるフロイド学説 / 民族性を形成する要因 / 心理テストの使用 / 文化と精神異常
第九章 文化の変化がもたらすもの
アカルチュレーション / 文化変容のさまざまな型 / 北米インディアンに対する統治政策 / 相対主義と絶対主義 / 文化変容をどう評価するか? / 日本における文化変容の諸事実 / ゴースト・ダンス / カーゴ・カルト
第十章 残された諸問題
現在関心を集めている新領域 / 神話の構造分析 / 認識人類学 / 都市人類学 / 医人類学 / 映像人類学 / フィールド・ワークについて / 調査者はどこまで客観的たりうるか? / 調査される側の論理 / 文化人類学の目的と役割
付録・文化人類学を学びたい方のために
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