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[食の損得感情] コシヒカリ頼みの文化的貧困状態から脱出するには


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コシヒカリの圃場。作り手の数だけコシヒカリの品質はあるが、その違いは消費者には伝わらない。
コシヒカリの圃場。作り手の数だけコシヒカリの品質はあるが、その違いは消費者には伝わらない。

 手もとの日本経済新聞を机の上に置いて眺める。今日のニュースをチェックしようというのではない。たとえとして、第一面全体を日本の水稲うるち米圃場の全面積だと考えてみる。紙面の上から6段分、中央の折り目から上のほとんどのスペースが「コシヒカリ」で埋まっていると想像して欲しい。以下、「ひとめぼれ」「ヒノヒカリ」「あきたこまち」がざっと1.5段ずつを占め、『春秋』というコラムの上までのほとんどを埋めてしまう。残る同コラムと書籍広告のスペースに、一般の人はほとんど知らない二百数十種の品種がひしめいている。

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