食べ物記者 齋藤訓之 のホームページ

惜字炉


この記事をツイートこの記事をツイート

惜字炉(たぶん)
惜字炉(たぶん)

 台湾のお寺で見た、奇妙な形の炉(写真)。恐らく“近代的な”惜字炉(せきじろ)なのだろうと思う。

 China系の良家の人たちは、書かれたものを大事にする。文字の記された紙などを粗末にすると祟りがあるのだと考える。明の時代の言葉で「敬惜字紙」と言うらしいが、亀甲獣骨を焼いて占う卜易から文字を作ったお国柄、起源はさらに古いに違いない。

 それで、いらなくなった文書の類は、しかるべき場所で焼くことになっている。それが、お寺などにある惜字炉(惜字亭、敬字亭とも)。各家庭に備えているものかと思ったら、そうでもないらしい。

 函館にも、外人墓地の一郭「函館中華山荘」に、レンガ造りの立派な惜字炉がある。文字を大事にする気持ち、文化が目に見えるものになっているわけで、そういうものと知ったときにずいぶん感心した。

 ほかにも、チャイナタウンのある街には惜字炉があるに違いない。沖縄にもこの文化は伝わっていて、焚字炉(フンジュルー)と言う由。

トラックバック

※この記事のトラックバックURL:
http://saitosatoshi.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/1937

TOP食べる智恵壊れた世界エデンの東想う伝える書架の眺めこのサイトについて
Powered by Movable Type 4.01
当サイトに掲載の記事・図画・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright ©2004-2011 Saito Satoshi All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.
E-mail:info@saitosatoshi.com