食べ物記者 齋藤訓之

農業、食品、外食に関するビジネスの記者・編集者、齋藤訓之(さいとう・さとし)のWebサイトです。

路上喫煙禁止条例が悪い子を大量生産

[caption id="attachment_1169" align="alignright" width="192"]夕方の東京都千代田区 夕方の東京都千代田区[/caption]

 熱海の海水浴場が全面禁煙になったという。ビーチは禁煙、当然でしょう。子供が裸で走り回っているところでタバコというのはない。ルール徹底のため、地域の人がパトロールに回っているという。ライフセイバーも禁煙を呼びかけているとか。こういうのはいい。

 こういうのはダメというのもある。

 最近、あちこちの自治体が東京都の千代田区にならって路上喫煙禁止条例を制定し、流行のようになっている。往来では禁煙、当然でしょう。子供に火が当たれば危険だし、前を歩く人が歩行喫煙していれば、追従している間中、煙を吸わされることになる。路上喫煙の取り締まり、どんどんやっていただきたい。

[caption id="attachment_1170" align="aligncenter" width="192"]右アップ 右アップ[/caption][caption id="attachment_1171" align="aligncenter" width="192"]左アップ(ヤラセではありません) 左アップ(ヤラセではありません)[/caption]

 ダメというのは、条例で禁止しているくせに取り締まりをしていない場合が多いこと。取り締まらないと、どうなるか。タバコをくわえた大人が、道路に書かれた「禁煙」の文字を踏みつけて歩き、煙を吐きながら「禁煙」という標識の前を通り過ぎる。それで平気な様子を、子供たちが毎日見る。タバコを吸っていない大人が、その鉄面皮とすれ違っても注意しない。悪くすれば、パトロール中の警察官さえ注意しない。その様子を、子供たちが毎日見ている。それは、警察官を含む大人がこぞって、「法は破ってもよいものだ」と、毎日繰り返し、実地で教育していることに等しい。

 路上喫煙禁止条例を作ったら、必ず、徹底的な取り締まりをしなければならない。テキの数が多いだけに。そうしないことは、子供たちに「コンプライアンスくそくらえ」と間違ったことを執拗に教え込むことであり、地域と国の破壊に直結する。将来、ルールを守る気持ちのない人間を雇わなければならない企業にとっても、はなはだ迷惑な話だ。

© Satoshi Saito, Kosetsusha, Inc. All Rights Reserved.
No reproduction or republication without written permission.