食べ物記者 齋藤訓之

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経済効果、数倍してマイナス

適正に販売されているチロルの「みたらしだんご」
適正に販売されているチロルの「みたらしだんご」

 地元の駅前に和菓子店がある。その店の角には、焼き団子を売る売店をしつらえてある。子供がまだ小さい小さいとき、手を引いて買いに行った。でも、もう二度と行かない。

 おじいちゃんおばあちゃんとわが家とで、いっしょにお茶をするのに団子を食べようということになった。1人2~3本として、十数本になる。あんと、みたらしと、ごまを数本ずつ求めた。

 店のおじさんがうちの子を見て、みたらしではなく葛あんのしょう油団子を1本取り出して「小さい子には、これがいいから」と言い、その1本を余計に詰め合わせた。

 いっぱい買ったからプレゼントしてくれたのだ。「ありがとうございます」と頭を下げた。

 お金を払って、おばあちゃんの家へ(おじいちゃんもいるのに、祖父母宅はどうしてみんな「おばあちゃんの家」と言うのかな。うちだけ?)。

「サービスしてくれたんだよ」と言いながら、レシートを捨てようと思って、その拍子にふと確認してみた。なんと、しょう油団子はプレゼントではなく、1本余計に押し売りされていたのだった。

 うれしさと感謝というプラスがゼロにではなく、数倍して憎悪というマイナスになった。

 友人たちには、絶対にあの店で菓子を買うなと言い聞かせている。だから、お店が受けた効果も、数倍してマイナスになったことになる。

 あさはかなことだ。

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