食べ物記者 齋藤訓之

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民主党の“やっちゃいました”

 小沢一郎。状況証拠から類推すれば、どうしても「真っ黒」に見える。でも「真っ黒」とする物証、客観的な証拠は揃わない、ということになった。民主主義の制度に救われたと考えるなら、国民は喜ぶべきなのかも知れない。

 半面、一個人の権利が、私たち国民が信ずる正義に優先したという面では、きわめて民主党的な落着とも言える。代表続投の決定によって、「オレたちの政権はこの手で行くから」という高らかな宣言を行ったようにも見える。

 たとえ話。いろいろな食べ物が、社会的、制度的に「安全」とされても、実際の消費者は「安心」はせず、その食べ物を選ばない。そういうものがたくさんあって、供給者側が頭を抱えている。民主党はそういう現代社会の人々のこと、企業の悩みをよく把握・共感できていないように見える。

 平たく言えば、消費者(有権者)をなめている。彼らは、自分たちがなぜ参院選に勝てたかも、きちんと分析・理解できていないのだろう。

 人々が求めているのは、正義であり、旧弊の打倒だ。それに伴う“痛み”と言えば、われわれ大衆はすでに満身創痍というぐらい先に受け取り始めているのだから、覚悟ができているどころの話ではない。

 そんな中だ。昨夜、民主党がなぜか自ら進んでヒールに回ってしまったことに、恐らく彼ら自身は気付いていない。

 選挙の後に、小沢一郎がどういう目に遭うか。次の見どころはそっちになる。

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