食べ物記者 齋藤訓之

農業、食品、外食に関するビジネスの記者・編集者、齋藤訓之(さいとう・さとし)のWebサイトです。

福の神と雨男

まさかの大行列
まさかの大行列

 実は、神です。いや、乱心したわけではなくて、いわゆる“福の神”というやつです。私が店に入ると、続々と他のお客さんが来店するという……。

 疑っているでしょう? 信じられないひとは、私と食事に行きましょう(ハズレても割り勘です)。

 この“福の神”なるもの、飲食店の取材で繁盛風景を写真に撮るというときには、ヤラセ抜きで撮れるので重宝なんですが、個人的には苦労することも多いです。

 記事ではお客さんのたくさんいる店を取材したいものの、一人のお客としては、なるべくすいている落ち着いた店で食事なりお茶なりしたいというのが、実は本音。

 で、「あ、このお店は静かそう」と入ると、注文した頃から次から次へとお客さんが……。で、結局ざわついた店でお茶をすすることに。

「2時半を回ったから、ランチのお客さんもいないだろう」と、定食屋さんに入って、4人がけのテーブルに1人で掛けて、食べ始めた途端、4人連れのグループが何組も次々に入ってきて、気まずい思いをしたりとか。

 この“福の神性”は、性格のねじ曲がり方と統計のトリックなどで説明できるのだろうけれど、こんなことについてわざわざ深く考えることは少ないので、神秘(?)で終わっている。

 客寄せに私を呼んでもらっても、たぶん無駄です。ふと思い付いて入ったところにお客さんが来るということなので、私はマグネットではなく、ほんの5分ほど、時代の先端を行っているだけなんだと思います。

 雨男・雨女、晴れ男・晴れ女というのもある。私は30歳ぐらいまでは雨男で、それもかなり強烈だった。12月に四国に取材に行ったら、台風が来ちゃったということもあって、まあ、「嵐を呼ぶ男」だったわけで。

 カメラマンが晴れ男というのは理想。

 今まで知る限り最も強烈な晴れ男は、高校時代の政経の先生。茶道部の顧問をしていた。ある日、市の公園にある茶室で茶会をするというとき、あいにくの雨天だった。

 生徒が雨に降られながら茶室に着いて、先生を待った。かなりの土砂降りで、雷鳴も響いていたという。

 ところが、「おや、晴れた」と思っていたら、その先生が到着。「いや、遅くなった」とか言いながら、建物に入って、扉を閉めた途端に、また降り始めたという。さらに、「他の連中はどうした?」と、ちょっと外へ足を踏み出した途端、また晴れたんだという。

 こういう不思議の謎解き、誰か教えてください。

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