食べ物記者 齋藤訓之

農業、食品、外食に関するビジネスの記者・編集者、齋藤訓之(さいとう・さとし)のWebサイトです。

“妖怪化”する自然科学と近代的工業技術

[caption id="attachment_1347" align="alignright" width="192"]サンフランシスコで見た「NO MSG」(グルタミン酸ナトリウム不使用)の看板。現地のガイドは、「不景気になると、東洋人差別が始まる。その一環」と言っていたが、それでは日本でのうまみ調味料忌避の流行を説明できない。 サンフランシスコで見た「NO MSG」(グルタミン酸ナトリウム不使用)の看板。現地のガイドは、「不景気になると、東洋人差別が始まる。その一環」と言っていたが、それでは日本でのうまみ調味料忌避の流行を説明できない。[/caption]

 以前、味の素の広報の方が漏らしていた。「最近は、世界的に化学(chemistry)、酸(acid)という言葉の受けが悪い。悪いものの代表のように使われているケースが目立つ。1960年代までは、この二つの言葉は、世界を良くする夢のキーワードだったのに……」。かつて"夢の言葉"だったから、「化学調味料」という言葉が使われたのも、自然なことだった。そう考えてみると、「うまみ調味料」という言葉はいかにも即物的で味気なく思えてくる。

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