食べ物記者 齋藤訓之

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ハンバーガーは天地をひっくり返す

正位置の「ワッパー」

正位置の「ワッパー」

 別に、ハンバーガーのおかげで世界がどうかしちゃうという話ではない。米国での経験が豊富な人から最近うかがった話。ハンバーガーは、天地をひっくり返してかぶりつくのが正しいらしい。正しいと言うと語弊があるか。その人たちが出会ったかなり多くの米国人が、“もちろん”という感じで語ったという。

 ハンバーガーのバンズの上の方(クラウン)が下、下の方(ヒール)が上になるようにして持って食べる。その方が、ソースや肉汁がこぼれずにバンズに浸みるので食べやすいのだとのこと。

 知らなかった。さっそく試してみる。……別にいつもと変わらないような、でも持ちやすいような、上あごの自由度がちょっと増したような。……やっぱり、よくわからない。

“逆ハン”でかぶりつかれた「ワッパー」

“逆ハン”でかぶりつかれた「ワッパー」

 いや、わかった! 正位置だと、うすっぺらなヒールが下にひらひらと頼りなくめくれがちだけれども、逆位置にすると、しっかりしたクラウンは折れないので、めくれて中身がこぼれる心配をしないで食べられるのだった! なるほど!

 だいぶ以前、米国の視察に行ったときは、タニザワフーズの谷澤憲良社長が、おのぼりさんの私にいろいろなことを教えてくださった。

 その中の一つが、また妙に印象に残っている。ファストフードとして提供されるハンバーガーは、7口で食べきれるように設計されているという。マジックナンバー7! 何か合理的な理由がありそうだけれど、そのときは確かめないでしまった。

 「マクドナルド/わが豊饒の人材」など読み返せば、ひょっとするとどこかに書いてあるのかもしれないけれど、これも確かめていない。

 しかし恐らく、7口で食べられるハンバーガーは、逆位置にしなくても中身がこぼれる心配はないと思う。

 なににせよ、面白いエピソードの多い食べ物には違いない。

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