食べ物記者 齋藤訓之

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北海道の村、GM栽培の自由求めて府県の町と合併へ

ここが本州になるって、笑っちゃう。って言ったら怒られるか

ここが本州になるって、笑っちゃう。って言ったら怒られるか。

 知人の住む道内のQ村。先進的な農家数十軒で村の財政を支える村として有名な村と言えば、わかる人には「おい、あそこがか!」とおっしゃるはずの、あれです。その知人から電話で聞いた話。近く本州のP町と合併してその県の飛び地となり、遺伝子組換え作物栽培に本格的に取り組むのだという。ついにきたかな。

《すでにお気づきと思いますが、この記事はエイプリルフールのネタでございます》

 この農家グループ、「『北海道遺伝子組換え作物の栽培等による交雑等の防止に関する条例』によって、遺伝子組換え作物を栽培する自由が奪われた」と、以前から地味に条例反対運動を展開していた。

 このあんぽんたんな条例に従えば、道内での商業栽培には知事の許可が必要なんだけれど、いっそQ村の彼ら数十名が一斉に無許可で栽培して全員検挙されちゃうことにして、違憲立法審査権の行使に訴えるという案も、ずいぶん長いこと議論していたのを私は知っている。なにしろ、酒を飲みながら「その手はうまくいかないんじゃないの」と止めていたのが私だから。

 しかし、たまたま本州(どっちかと言えば北のほうとだけ書いておきます)のP町に養子に出ていたこの知人の弟さんがP町の町長になったこともあって、Q村とP町の越境合併案がにわかに浮上。もともと明治以来ノリ(笑)でサバイバルしてきたQ村の気風も手伝って、あれよという間に具体化してきた。

 越境合併による北海道離脱には道議会の許可だったか同意だったかが必要なんだけれども、7割の道議にYesを言わせる工作は完了しているんだと言う。どういう手を使ったのか具体的には教えてくれなかったけれど、どうも農水省の自給率向上の予算がからんでいるらしい。このワル!

 北海道の人って、ちょっといいことがあるとすぐマネする傾向がある。小樽の北一硝子のモドキ店舗があっちこっちにあるように。それで、この話を聞いたほか2町1村が早速「オレらも」と越境合併を考えはじめているんだとか。2~3年したら北海道ってけっこう穴だらけになってたりして。とくに優秀な農家のいるところから。

 がんばれよ、北海道。

《本当ならよかったんですが、残念ながらウソです。写真は米国インディアナ州の風景です》

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