食べ物記者 齋藤訓之

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「ビックリハウス」ずーっと前に休刊

[caption id="attachment_1517" align="alignright" width="144"]ビックリハウス 131号 ビックリハウス 131号[/caption]

 雑誌の編集者を志す気持ちを起こしてくれた雑誌の2つめ。「ビックリハウス」(パルコ出版)。懐かしいなあ。

 何とも不思議な雑誌だった。わら半紙のような紙で、黒だの赤だの青だの、いろいろな色の1色刷りページがたくさん。中学時代、友達が持ってきたのを見たときは「どこの駄菓子屋で売ってるんだ?」と思ったもの。

 表紙が鴨沢祐仁(えー! 今年亡くなっていたとは! 合掌)だったり、安西水丸だったり、かと思ったら、ある年の正月は谷岡ヤスジだったり。表4(裏表紙にあたる部分のこと)はずーっと山口はるみ。

 始まった途端に2~3年で終わってしまった“80年代”(と、高校時代からの友人が表現していた)に活躍したほとんどの人が、田舎的にはさほど有名になる前から、「ビックリハウス」には登場していた。だから、流行にはブレイクの前段階があるものだと、「ビックリハウス」は教えてくれた。

 でも、「ビックリハウス」が教えてくれたことでいちばん大切なことは、“面白いのは編集部ではなくて、読者だよん”ということ。「ビックラゲーション/最近びっくりしたこと」で、読者の投稿にはお腹を抱えて笑うのに、ところどころ付いている編集部のコメントは妙に優等生で面白くなかった。でも、選んでるのは編集者。……それで、なんと言うか、編集者の役割みたいなものを感じ取った。

 数年前、同窓会誌のように「ビックリハウス 131号」なるものが出て(130号で休刊となっていた)、渋谷パルコで展示会もあった。でも、それに案内してくれたパルコの人が、「ビックリハウス」を知らなかったり。時は流れたのね。

 元「ビックリハウス」編集者のイノリンさんがやっているWebサイト「ビックリハウスアゲイン」に、「花パー立候補者」リストというのがあって(詳しくはそちらを見て下さい)、そこにある「斎藤訓之」って私のことです。間違いありません。あははー。恥ずかしい。懐かしい。ごめんなさい。許して下さい。でも、なにかこう、かかわってみたかったんだなあ。ストーカーみたいなものね。と言うと余計危ないけど。

 つれあいが、「ビックリハウス」なんか全然知らなかったくせに、高橋章子さん(知らない人のためにあえて書きますが、元「ビックリハウス」編集長)と仕事でご一緒したことがあって、うらやましかったなあ。そのときの話で、彼女のインタビュー現場での場の盛り上げ方、話の聞き出し方で「すごい!」と思ったことがあるんだけど、その話はまた別な折に。

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