食べ物記者 齋藤訓之

農業、食品、外食に関するビジネスの記者・編集者、齋藤訓之(さいとう・さとし)のWebサイトです。

他人の価値観はほっとく

引っ張り合い

引っ張り合い

中学、高校で不良って、酒、煙草、シンナー、その他の薬、セックス、万引き、その他の犯罪行為に関与することがオトナだって演出して、ぼやぼやしたやつらを引きずり込むでしょ。あれと、昨今の金儲け系自己啓発って、同じ仕組みを使っているものです。「シンナーやらないヤツはガキ」っていうのと「がっつり金儲けしないやつはガキ」っていうのは、ともに社会通念上珍しい土俵に引きずり込むための演出なんです。

じゃあ誰が立派かと言えば、タモリ倶楽部とかに出て来る「そんな趣味持つやつはいねぃ!」と思われるような(「天才バカボン」式に言えば「ワハハ、バーカ!」と言われるような)、勝手に何かが好きでそれに打ち込んでいる人が、実は人生の勝者なのです。いや、勝ち負けを考えた時点で、ほんとは負けなんです。

とはいえ、普通、お金は(ある程度)必要なものなので、お金儲けがうまい人が偉いと思ってしまう誤解に引きずり込むのは容易であって、そのためにたいていの人は、負け組にならざるを得ないのです(ザンネンというかゴクロウサン)。

というわけで、学校では宗教を教えないまでも、宗教(これには無神論を含めてもよい)を持つことの大切さだけは教えていただきたい。

蛇足ながら、書店でざっと見たところ、この20年ぐらいに出たいわゆる自己啓発系の書籍に書いてある内容は、すべて、1960年代までに刊行された名著の切り貼りです。

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