「聖地チベット――ポタラ宮と天空の至宝展」開催を国民として恥じる


 「聖地チベット――ポタラ宮と天空の至宝展」は、中華人民共和国によるチベット侵略を正当化し、チベット人を傷つけ、チベットの文化を侮辱するものであり、さらには我々今日の日本人が訣別したはずの帝国主義を是認する、不可解で不快かつ危険な行事だと考えます。

 仮に日本が中華人民共和国に侵略され、私たちが「日本人」ではなく「日本族」と呼ばれ、先祖たちが残した文化財や信仰の対象が持ち去られ、それを見世物として世界のあちこちでさらされ、金儲けのために利用されたとしたら、どんな気持ちになるでしょう。

 あるいは、日本がどこかの国を侵略し、私たちがその国の人々を「何某国人」ではなく「何某族」と呼び、彼らの先祖たちが残した文化財や信仰の対象を持ち去り、それを見世物として世界のあちこちでさらし、金儲けのために利用したとしたら、その国の人々、諸外国の人々、そして私たち日本人はどのような気持ちになるでしょう。

 私たちは、この種の想像力を失ってはいけないはずです。

 今回このような行事が私たちの国土で開催され、多くの日本人、日本企業、日本の団体、あまっさえ行政までもが携わっていることに驚き、恥ずかしく、悲しく、残念に思います。

 勤務先の業務としてこの行事にかかわらざるを得ない人もいるでしょう。しかし、あなたが良識と正義を心に宿す人であれば、自身の心の光に気付き、あなたが認めたくない行事に荷担することなく、自身の尊厳を守り、しかも自身の生活を守るために、あらゆる選択肢を考慮してみる勇気を持たれることを祈ります。

 例外はあるかもしれませんが、勤務先があなたを選ぶ前に、あなたが勤務先を選んだことを忘れないようにしたいものです。勤務先や職業があなたの良識と正義にかなうものであるか、職業人であれば日々吟味していたいものです。

 幸いにもこの行事の開催にかかわっていない人も、たとえば料金を支払ってこの展示を観覧することが何を意味するのか、自分ひとりの行動が、誰かに、世界に、どのような影響を及ぼし得るのか、そのことで軽率のそしりは免れ得るのか、開催地へ足を運ぶ前に熟考してみるべきです。

 一人ひとりがどのような判断をするにせよ、そうして深く考えてみることは、これから日本と大陸の国家との間に真の友好を築いていく礎となるはずです。

《各自が自分の行いを省みるための参考》

●聖地チベット――ポタラ宮と天空の至宝展
主催:
財団法人日本美術協会・上野の森美術館、朝日新聞社、TBS、大広
中華文物交流協会、中国チベット文化保護発展協会
後援:
文化庁、中国国家文物局、中国大使館
出品協力:
中国チベット自治区文物局、中国文物交流中心
協力:
日本航空、日本通運
http://www.seichi-tibet.jp/

●「聖地チベット――ポタラ宮と天空の至宝」展に抗議する国際連盟
http://seichi-tibet.com/