生き残りたいなら、リーダーに続け!

リーダーに右へならえ。 想う伝える
リーダーに右へならえ。

函館は、タクシーがたくさん走っている。同じ規模の地方都市の中では多いほうなのではないだろうか。働き始めたばかりの頃は、そのノリで失敗したことがけっこうある。出張で「このぐらいの都市なら、流しのタクシーがいるだろう」と思って出かけて行って、田舎道の歩道を汗だくであるくはめに陥ったことが何度かある。

リーダーに右へならえ。

リーダーに右へならえ。

 その函館のタクシー会社、数社ある。地元にいる友人によれば、中でも「函館タクシー」、通称「函タク」(カンタクと読む)が快速だと言う。

 交通状況の予見能力と車線変更が絶妙なのだと、今は学校の先生のM君が説明してくれた(けっこう以前の話だけれど)。だから、自分の車で走っている時も、急ぐときは彼らを探して追従する。「函タクを見たら、リーダーに続け!」だそうだ。

 リーダーを見つけて、まねをするのは大事なこと、命にかかわることと、農家の高松求さんは言う。

 ムラでいちばん上手に取る(たくさん収穫できるということ)人が、そのムラのリーダーになる。周りの人は、その人の毎日の仕事をじっと観察している。播種の準備を始めたとわかったら、自分も播種の準備をする。今日蒔くとわかったら、自分も今日蒔く。

 そうすることで、ムラ全体の収量を上げることができた。かつて、農家の暦は、ムラのリーダーその人なのであったという。

「農業成功マニュアル」に、農家はとかく人のやることをこわいほどよく観察している、その様子を書いたのだけれど、それには理由があるわけだ。

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