エデンの東

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ケニアの「これはなあに?」

両替のために、ナイロビの銀行に入った時のこと。ガラス張りの窓口の中には、頼もしい体格の、上品な、それなりの地位にありそうな女性の行員が座っていた。その人との会話。
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ケニアの「ちょっとちっちゃなビジネスね」

ケニアを訪ねたのはもう十数年前。観光で訪ねたのだけれども、あの頃すでに、豊かな自然に触れて素直に感動するという純朴さを、僕は失っていた。「せっかく大枚はたいて来たんだから感動しなきゃ損」などと損得勘定ばかりが頭の中をうずまき、そして空回りし...
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きこりのこと

パソコンを整理していたら、数年前、仕事をしていてくじけそうになったときに書いたテキストが出てきた。よくもまあ、こんなことを。
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この世的な墓地

初詣の行列で世間話をした老人が「多磨霊園の桜が乙だ」と話していたのを思い出し、趣向を変えた花見に出かけた。
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海から来ただって!?

誰だって、自分が一生を捧げて来た事業が無意味だったなんて思いたくない。松本清張の「或る『小倉日記』伝」の主人公などは、そうした悲惨な目に遭う代表格だと思うけれど、この人はまだましな方だ(なぜましか、詳しくは読んでください)。
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永遠の命と二人の戦士のイメージ

エデンの園には何がある? アダムとエバが住んでいる。蛇が住んでいる。蛇がエバをそそのかして、エバがアダムをそそのかして、善悪の知識の木の実を食べた。神は「食べるなって言ったのに」と怒って、アダムとエバをエデンの園から追い出し、蛇を呪った。…...
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ぼくのちちはぼけです。ぼくもぼけます

昭和一桁生まれの父は、今、頭の中で図形をうまく把握できない。だから地図を理解できない。それでよく道に迷う。
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「君はそんな男ではない」と書かれて

新潮文庫に「ブライト・ライツ、ビッグ・シティ」というのがあったのだけれど、これが今は品切れなのか絶版なのか、新品は手に入らないとわかった。とても残念に思う。