壊れた世界

贖罪の山羊

テレビ局の社員が下請けの制作会社に番組を発注する。高めに請求させて差額をプールするないしそのテレビ局社員の懐に入れておく。取材を円滑にするために必要になる金品、スタッフや出演者を労うための食事代、どの特定の番組作りのためとは言えないようなも...
エデンの東

100万回生きてます

「100万回生きたねこ」なんて、なんともつまらないタイトル。目立とうと思って、奇をてらおうと考えて、その悩んだ挙句に出たものが実はなんとも凡庸なもので……それがこの本の第一印象だった。勝手に想像して、勝手に嫌いになった。
壊れた世界

塔 I

バブル景気とその崩壊の過程で、僕らは金で作ったもの、金で集めたものの無力さを知った。
想う伝える

100万円の普段着

知らないと大恥になるのに、日ごろなじみのない方面故に本当に知らないということがある。ときどきその手の情報に出くわしてはぞっとして、今のうちに知っておいてよかったと胸をなでおろす。
壊れた世界

タマシギ

タマシギという鳥がいる。実物は見たことがないが、「野鳥」(ヤマケイポケットガイド)という小さな図鑑で写真を見た。オスもメスも、丸く張りきった毬のような形をしていて、どちらも同じように可愛らしい。けれど、その本には「雌の方が美しいシギ」と書い...
エデンの東

ケニアの「シェルタリング・スカイ」

朝、ホテルを出発したカーハヤは、ゆっくりとナイロビから抜け出し、路傍のバナナ園などを横目に見ながらスピードを上げていった。ふと、左側の車窓に目をやると、車と同じ高さに地面はなく、少し霞のかかったような空だけが見えた。体を窓に近づけると、数百...
エデンの東

ケニアの「おさるのじょーじ」

ケニアにはいくつもの民族が住んでいる。それだけでなく、いくつもの他の国々から、いろいろな人々が来ていた。
エデンの東

サンタクロースっているんでしょうか?――います

人の頭を解剖しても、「心」は出て来ない。心臓を解剖しても、「循環」は出て来ない。心は脳の機能、循環は心臓の機能。その心と脳、循環と心臓、それぞれを分けて考えて「おかしい」と騒ぐのはおかしい――養老孟司氏が「唯脳論」にそのように書いている。 ...
エデンの東

ケニアの「これはなあに?」

両替のために、ナイロビの銀行に入った時のこと。ガラス張りの窓口の中には、頼もしい体格の、上品な、それなりの地位にありそうな女性の行員が座っていた。その人との会話。
エデンの東

ケニアの「ちょっとちっちゃなビジネスね」

ケニアを訪ねたのはもう十数年前。観光で訪ねたのだけれども、あの頃すでに、豊かな自然に触れて素直に感動するという純朴さを、僕は失っていた。「せっかく大枚はたいて来たんだから感動しなきゃ損」などと損得勘定ばかりが頭の中をうずまき、そして空回りし...
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